2017-02-09から1日間の記事一覧

夜行列車

時は夕刻。天気は霧雨。睦月の終わり。夕焼けはなく、車窓は魚の内臓を思わせるどろんとした鈍い灰色に覆われている。世界の果てを駆ける列車に私は乗っていた。地平線の向こうから徐々に炭化しボロボロと腐っていく街並みを、尾灯を灯したドブネズミのよう…