ホラーとファンタジー

ファンタジーって素晴らしいですよね。
絵を見てくれている方はご存知の通り私はファンタジー大好きです。
ですが、実はファンタジー絵を描き始めたのは極最近の話であって、私の描く絵は以下のように遷移しています。

萌え → 猟奇 → 意味不明 → (大ブランク) → ファンタジー

この中で自分の絵に大きな影響を与えたのは、実は猟奇絵を描いていた時期でした。
私は生粋のホラー好きで、血みどろスプラッターからラヴクラフトまでホラー全般を愛している人間なのです。
でもですね、猟奇絵を描き始めて気がついたのですが、ホラーって突き詰めるとコメディ化しちゃうんですよね。
それで、「描きたいのはこれじゃない!」ってなって意味不明な絵に走り、最後は描くのを止めてしまいました。

ブランク開けに考えました。
ゴヤの黒い絵シリーズは心の闇を引きずり出し、ボッシュの宗教画は空間を狂気で埋め尽くし、ベクシンスキーは恐怖の世界へ連れて行きます。
ですが、いずれの画家も猟奇的な表現はほとんどないです。
そう思って、私は何を描きたかったのだろうと立ち返って見ると、どうも血や死体は私にとっては余計な表現のような気がしてきたわけです。
猟奇絵から猟奇を抜くと何が残るのか?
何も残らないです。一見何も残らないようですが、足元を良く見て下さい。
そこには、クリーチャー、生き物や宇宙の神秘性、悪魔的な思想、等々、小さな欠片になって転がっているじゃないですか?
これを集めて絵にすると、あら不思議。そこには不思議な世界が広がっている。
不思議なもので、ここに猟奇を入れるととたんにこの世界は血で塗り潰され見えなくなってしまうのです。
私はまだまだ未熟ですが、何とかこの世界を表現したいのです。

今ならクライブ・バーカーがホラー作家からファンタジー作家に転身した気持ちがわかる気がします。

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明日くらいに完成できそうな感じです。