ment-la-ment

現在コミュニケーションが少し辛いので、スターはつけにいきません。ごめんなさい。

海とコカインの夢

私は女性になっていて、寂れた漁港に立っている。時間は正午。凪である。空には雲ひとつなく、たくさんのカモメが頭上を飛び回っている。波のない海の遥か彼方の水平線を、一艘の漁船がゆっくりと走っている。私の手には手錠がかけられており、周りには見知らぬ黒服の男が7、8人いた。
黒服の男のうちのひとりが煙草を吸い終わり、ゆっくりと手を上げた。それと同時に足元の女性の頭に火がつけられる。足元の女性は私ではない。私の姉である。姉の頭には、大量の白い粉がかかっており、私はそれがコカインであることを理解している。姉は頭を燃やしながら、ゲラゲラと笑っている。末期のコカイン中毒者なのである。側では姉の彼氏が私と同じように手錠をかけられており、燃える姉の頭を見ながらやはりゲラゲラと笑っている。
黒服の男が銃を取り出し姉の頭に2、3発撃つと海へと蹴り落とした。ゲラゲラ声が半分になり少しだけカモメの声が戻ってきた。男が私の方を振り向く。私が目を合わせると、男は静かに頷いた。私はゆっくりと男の前に歩いて行くとうつ伏せになった。頭にコカインがかけられる。姉の彼氏は相変わらずゲラゲラ笑っている。高くなった水平線とキラキラと光る海、漂うように飛んでいるカモメを見て綺麗だなと思った。

そんな夢を見ました。